冬の流行に備えたインフルエンザワクチンの製造予定量が昨年度に使われた量を下回る見通しであることが25日、厚生労働省の専門家会合で明らかにされた。厚労省は「適切な使用法を徹底すれば昨年度と同じほどの接種者数は確保できる」と説明している。
厚労省によると、ワクチン製造量は昨年度より4%減る見通し。ワクチンに使うウイルス株を選び直した影響という。
ワクチンは、13歳以上は通常1回の接種だが、2回接種する人もいる。厚労省は1回の接種を周知徹底し、使用量を減らせるとみている。返品を前提とした医療機関の余分な発注をなくすための対応も強化する。
厚労省はこの冬のワクチンからA香港型のウイルス株を、より効果が見込める株に変える予定だったが、ワクチン製造が難しく昨年度と同じ株に戻した。(共同)