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2016年10月よりインフルエンザ予防接種が医療機関で始まりましたが、この予防接種に関して巷ではさまざまな噂があります。
予防接種をしてもインフルエンザにかかる、医師はほとんどインフルエンザの予防接種を受けないなど、ワクチンを打つ意味について疑問をいただいている方も多いかと思います。
そこで今回は「インフルエンザ予防接種に関する噂」について、医師に解説をしていただきました。
インフルエンザ予防接種の目的
インフルエンザ予防接種の一番の目的はインフルエンザに感染した時の重症化や死亡を防ぐことです。また、感染から発症を予防する効果はありますが、インフルエンザに感染してしまうこと自体の予防にはあまり効果がありません。
更に、インフルエンザの予防接種はその時に流行すると予想されるタイプのウイルスに効くワクチンが投与されます。従って予想に反して全く違うタイプのウイルスが流行した場合などは効果が出ないという可能性もあります。
インフルエンザ予防接種による副作用
局所的な副作用
接種した部位の発赤、腫れ、痛み
全身的な副作用
・発熱
・頭痛
・全身倦怠感
重篤な副作用
・アナフィラキシーショック
・急性散在性脳脊髄炎
・肝機能障害
・喘息発作
医師はインフルエンザ予防接種を受ける?
率としてはわかりませんが、私の周りにいる医師の多くはインフルエンザ予防接種を受けている印象です。
医師が予防接種を受けない場合に考えられる理由
・感染の予防には効果がないと考えている
・勤務先の病院でインフルエンザワクチンを置いていない
・日常診療に追われ時間がない
・スタンダードプレコーション(標準予防策)を十分実践している
インフルエンザ予防接種に関する誤解
インフルエンザ予防接種は意味ない?
意味がないわけではありません。重症化を防ぐという効果があります。
ワクチンは病原菌を体に打ち込んでいるので活性化したら意味ない?
体が抗体をつくるのに必要な成分を抽出して人工的に作ったものなので、病原菌が中で活性化したりはしません。
予防接種をしていてもインフルエンザは流行する?
これは流行したもののタイプと予防接種で使ったタイプが異なっていたことなどが考えられます。
医師からのアドバイス
インフルエンザ予防接種に関する色々な議論がありますね。打つか打たないかはその人の考え方にもよりますが、受験を控えている方などは、感染した場合の悪化を防ぐ目的でも、予防接種は受けた方がいいと思います。
また予防接種で対策をとることも一つですが、まずは自分の体調管理や生活習慣を見直して自分の免疫力を高めるようにしたいですね。
(監修:Doctors Me 医師)
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